【沖縄あるある】県外出身者が移住して驚く沖縄の常識特集
こんにちは!レキサンスタッフです。
沖縄が文化的に他県とかなり異なる風習や常識があることは広く知られているところですが、移住後にびっくりした!という人も多いです。今回は、そんな「沖縄あるある」を厳選していくつかご紹介します。
有名な「あるある」から、あまり知られていないマイナーなものまで、盛りだくさんでお送りします!
沖縄の移住を検討されている方は、ぜひ移住前にご覧ください。
沖縄移住者なら誰もが直面する「カルチャーショック」
「沖縄に住むって、なんだか特別で憧れる!」
そんな気持ちで、沖縄にリゾート感や常夏で晴れ晴れとしたイメージをもって移住してくる人も少なくない沖縄。
実際に住んでみると、風景や人のあたたかさに癒される日々がある一方で、思わず「えっ、そうなの?」と驚くような沖縄の日常や独自の文化が沢山あります。
例えば、突然の大雨、案外高い物価、職場の人はなぜか下の名前呼び…などなど。
どれも観光では気づかない“リアルな沖縄の暮らし”。その、リアルな沖縄暮らしの中で感じる「沖縄あるある」たちをいくつかご紹介していきます。
ちょっと驚くけど、だんだんと好きになっていく。そんな沖縄の毎日を、移住前にのぞいてみませんか?
移住して初めて知った!沖縄の意外な常識12選
【気候・天気のギャップ】
① 台風への感覚がまるで違う
沖縄では台風が来ても慌てず、学校や仕事も状況次第では通常通りなことが多いです。建物も鉄筋コンクリート造が主流で窓に雨戸やシャッターが標準装備された台風に強い建物だったり、屋上の貯水タンク設置といった物理的な備えが常識化しています。
県民にとっては、台風は“備える日常”の一部なのです。
② 梅雨の湿気がすごい
気温よりも湿度に驚くのが沖縄の梅雨。洗濯物が乾かず、家具や衣類、革製品にカビが発生することも。沖縄住まいの人であれば、靴や服をカビでダメにしてしまったことが一度は必ずあるはずです。 気象庁のデータによると、那覇市の6月の平均湿度は83%に達するそうで、沖縄の梅雨を経験した移住者からは「除湿器がなければ生活できない」という声も聞かれるほど湿度対策は必須アイテムです。
③ 冬の寒さが意外に厳しい
「沖縄の冬=暖かい」と思っている人も多い沖縄。しかし実は、気温自体は確かに平均最低気温14℃前後と本土より高いものの、12月から2月は冷たい北風が強く吹くため、体感温度は実際の気温よりもかなり低く感じられます。
さらに、沖縄の家屋は伝統的に夏の暑さをしのぐために風通しを重視した造りが多く、本土の住宅ほど断熱性や気密性が高くない場合があるので、室内でも寒いと感じることがあります。中にはコタツを持っている人もいるんですよ!
④ 晴れていても急に降る「局地的大雨“カタブイ”」
沖縄では、晴天から一転して局地的に激しい雨が降る「カタブイ(片降り)」が頻繁に起こるため、傘は携帯必須。
短時間で雨足が強まるスコールのような降り方が特徴で、隣接地域で天気が全く異なることもあります。沖縄は年間の曇りや雨の日が半数以上を占めるというデータもあり 、「沖縄=太陽・晴れ」のイメージとは異なる一面を知っておくとよいでしょう。また、日常的にパラパラ雨が降ることが多いため、ある程度の雨では傘を差さない人も多いです。
✅台風対策
- 気象庁や沖縄気象台HP、テレビやラジオなどで台風情報を確認
- 数日間の食料品確保、停電・断水に備えた対策を。生活用水は浴槽に水を溜めて確保するのも沖縄では一般的。
- 風が強くなる前に窓ガラスの飛散防止やベランダの片付けを
- 休校・出勤判断の基準を勤務先・学校で事前確認する
✅湿気対策
- 除湿器は必須。クローゼットや押し入れは小型除湿剤を併用すると効果的
- 速乾性の高い衣類を選ぶ、部屋干しは除湿器+サーキュレーターの併用が◎
- 革製品や布類は密閉容器に乾燥剤を入れて保管
- 乾燥機が元々ついている物件もあり
✅寒さ対策
- 防寒は重ね着で調整
- 室内での寒さ対策は厚手のカーテンやラグ、窓に貼る断熱シート・隙間風を防ぐテープも有効
✅急な大雨(カタブイ)対策
- 折りたたみ傘は常に携帯。晴雨兼用がおすすめ
- カタブイは予測が難しいため、雨雲レーダーや天気予報をこまめにチェックする習慣を
- 洗濯物の外干しは要注意。急な雨に備えておくと◎
関連記事▼沖縄の台風について
[参照:沖縄気象庁『沖縄本島地方の台風情報~防災気象情報をうまく利用して、台風による被害を未然に防ぎましょう~』、沖縄県 台風の被害及び対策、沖縄テレビ OKITIVE『かんたんにできる、冬の沖縄・お部屋の寒さ対策【住まいコンサルタントまえうみさきこの お部屋の上手な使いかた】』]
【特徴的な食文化】
⑤ ぜんざいは「かき氷」、てんぷらは「おやつ」
本土の温かいお汁粉とは全く別物の「沖縄ぜんざい」は、甘く煮た金時豆の上にかき氷が乗った冷たいスイーツというのが沖縄での常識。この背景には、アメリカ統治時代に金時豆が安価に手に入ったことや、暑い気候に適した冷菓としての進化があるとか。
一方、沖縄のてんぷらは厚くぽってりとした衣で見た目は洋食のフリッターに似ており、本土のサクサク感とは異なり、もちっとしたふかふかとした感触を楽しめます。おやつ代わりに気軽に買って食べる文化もあります。魚やイカ、もずくやアーサといった沖縄ならではの具材が使われ、専門店では1個数十円から気軽に買えます。
⑥ スーパーで買える「ポーク缶詰」の種類が異常に多い
沖縄のスーパーには全国的にも有名な「SPAM」だけでなく、デンマーク産の「TULIP (チューリップ)」 や沖縄県産豚肉を使用した「わしたポーク」 など様々なブランドが棚にずらりと並んでいます。
減塩、うす塩、ガーリック風味、チーズ入り、ハーフサイズやパウチタイプまであり 、その品揃えは圧巻。ポーク入りの弁当は県民であれば全員経験済みではないでしょうか?
✅食文化の違いを楽しむ
- 沖縄ぜんざいは、老舗の「千日」や「新垣ぜんざい屋」が有名
- 沖縄てんぷらは揚げたてをその場で頬張るのが沖縄流。ウスターソースをかけるのが定番。
- ポーク缶詰は、ゴーヤチャンプルー、ポーク卵おにぎり、味噌汁の具など使い方色々
[参照:タイムス住宅新聞社『 発祥は那覇? 本部?|沖縄ぐるめ ルーツはどこ!?』
【生活習慣・文化の違い】
⑦ 時間感覚のゆるさ(ウチナータイム)
沖縄では時間に対しておおらかで、待ち合わせはざっくり設定されることが多いです。時間通りに行動する人が少数派で、移住者は最初戸惑うこともあるかもしれません
この背景には、鉄道がなく車社会であること、昔は農業や漁業中心で旧暦に基づいた生活が長かったこと、温暖な気候と大らかな県民性が影響していると言われています。逆に飲み会では乾杯の挨拶の前にフライングで飲んでいても問題ないという面もあり、弊社内でもよく起きる現象です!
⑧ 苗字が同じ人が多すぎる
「大城」「玉城」「宮城」「新垣」など沖縄独特の名字が多く、中でも「比嘉」姓は約5万1000人、「金城」姓は約5万500人いるとされています。そのため、会社や学校で同じ苗字が多数存在するのは日常茶飯事。
苗字で呼ぶとわかりづらいので、下の名前や相性で呼び合う文化が根付いています。苗字呼びだとよそよそしく感じられることもあり、ここは一種のアメリカらしさがありますね。
弊社社内にもコンサルタントの「玉城」、「城間」がいますが、この苗字も「あるある」です。転職コンサルタントとして日々多くの転職希望者さまとお会いしていますが、既に何十人と玉城さん・城間さんにお会いしました。逆に内地風な名前を見かけると、珍しいなと感じます。
⑨ お祝いごとが盛大・多い
沖縄では、人生の節目節目を盛大に祝う文化が色濃く残っています。「生年祝い(トゥシビー)」 はその代表で、数え年13歳から97歳まで干支の巡る年にお祝いをします。その他にも、「新築祝い」「結婚祝い」「出産祝い」そして本土ではあまり聞かない規模での「入学・卒業祝い」 など、お祝い事がとても多く、親族や友人、近所の人々が集まって盛大に行われます。卒業式などでは、お菓子やリボンで作ったレイを首にかける習慣も見られます。ちなみに、慶弔のイベントは多いですが、お祝儀や香典などで包むお金の相場は本土と比べて基本的に低めなので、あらかじめ相場を確認することをおすすめします。
✅ウチナータイム対策
- ある程度のウチナータイムを許容する心構えで、待ち合わせ時間は相手に確認・集合時間を少し早めに伝えると〇
✅「名前呼び」への順応
- 職場や地域コミュニティでは、初対面での呼び方を確認すると〇
- 名前を伸ばして呼ぶ独特のイントネーション(例:リナ→りーなー)がある
✅お祝い事について
- 結婚式のご祝儀は友人・同僚なら1万円が相場、引き出物も1品が主流。本土の感覚とは異なるため注意
- 家計管理には年間のお祝い事の予算も考慮に入れると〇
関連記事▼沖縄のお盆について
【物価・生活費のリアル】
⑩ 物価は安くない!(離島はむしろ高い)
「沖縄=物価が安い」というイメージを持つ人も多いですが、実際は輸送コスト等で日用品や食品が割高なことも多いです。特に、本土からの輸送コストが価格に上乗せされる食料品(野菜、乳製品、パンなど)や日用品は割高になる傾向です。例えば、もやしが本土では一袋30~50円とすると、沖縄は80円前後。
離島ではさらに輸送コストがかさむため、宮古島などでは食料品や日用品が本土の1.2~1.5倍ほど高くなることもあります。
⑪ 地域によって「給食費が無料」のところがある
沖縄では一部の自治体で給食費が無償化されています。特に子育て世帯にとっては、経済的にありがたい支援ですね。
例えば、那覇市では令和7年度から中学校の給食費が無償化、小学校が半額補助となる予定です。また、金武町、嘉手納町、粟国村、渡名喜村、多良間村、与那国町などでは、既に小中学校の給食費が無償化されています。これは、子どもの貧困率が全国平均より高い沖縄において、子育て世帯の経済的負担を軽減し、子どもたちの成長を支えるための重要な施策と位置づけられています。
✅物価高・生活費対策
- 家賃は全国平均より安めだが、那覇市中心部や一部の地域は例外も
- プロパンガスの家が多く、都市ガスに比べて割高
- 市場で旬の食材を購入したり、スーパーの特売日を活用するのがポイント
✅支援制度の活用
- 給食費無償化(または補助)の有無や内容は自治体によって異なるため、各市町村のHPで確認
関連記事▼ 沖縄の生活費は本当に安い?~子育て世帯のリアルな家計モデルを解説~
[参照:沖縄県 『沖縄県の学校給食費無償化に向けた取組について』]
【交通事情と移動コスト】
⑫ ガソリンの値段がどこでも大体同じ
本土ではガソリンスタンドによって価格競争があり値段が違うのが当たり前ですが、沖縄では多くのスタンドで給油価格がほぼ同じという状況。
これは、沖縄県が本土復帰時に定められた「沖縄復帰特別措置法」に基づく揮発油税の軽減措置(1リットルあたり7円減税 )と、県が離島との価格差是正のために行う石油製品輸送費補助事業が関係しています。県全体である程度価格が平準化されているので、「ここ安い!」と思っても沖縄ではほとんどのガソリンスタンドで価格が横並び。
ただし、セルフとフルサービスでは価格差があり 、宮古島などの離島では本島より輸送コストが上乗せされ高くなる傾向もあります。
✅節約ポイント
- 沖縄は車社会につき、ガソリン代が生活費に占める割合も多い。燃費の良い車を選ぶなどの対策を
[参照:沖縄県『石油製品輸送等補助事業 概要』]
まとめ:沖縄暮らしをしっかりイメージして移住を
ここまで読んで、「思ってた沖縄とちょっと違うかも」と感じた方もいるかもしれません。 台風や湿気事情、生活費の違いなど…でも、それって実は大事な一歩なのです。
食文化から違う沖縄では、カルチャーギャップに驚くことも多いでしょう。しかし、現地のリアルを知ることで、「こんな工夫をすれば大丈夫そう」「こんな暮らしがしたい」というイメージが、少しずつ具体的になっていき、本当に自分が沖縄に移住したいかどうかも含めて移住への道のりが明確になってきます。
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沖縄移住に役立つ過去記事はこちらからご覧ください▼「沖縄の生活」記事一覧