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皆さん、こんにちは!
株式会社レキサンの又吉です。

2025年9月25日、沖縄県民ビールとして愛され続けるオリオンビールが、ついに東証プライム市場への上場を果たしました。
県内製造業としては初となる東証上場であり、沖縄経済の新たな可能性が拓かれた歴史的な一日と言えるのではないでしょうか。

このニュースに触れ、「沖縄を代表する企業といえばオリオンビールだけど、他にどんな会社があるんだろう?」と感じる方も少なくないかもしれません。

実は、まだ全国的には知られていなくとも、沖縄にはオリオンビールに続くような、独自の技術と情熱で世界を相手にしている、ユニークで面白い「ものづくり企業」がたくさんあります。

今回の記事では、沖縄での転職を考えている方に沖縄の製造業が秘める可能性について、その魅力と共にお伝えしていきたいと思います。

 

沖縄の製造業を取り巻く「現状」と「可能性」

「可能性」と大きな言葉を使ったものの、まずは誠実にお伝えしないといけない事実があります。それは沖縄は本土の大都市と比較すると、沖縄の製造業の事業所数や平均年収などで差があることです。

土地は限られておりますし、モノを作っても輸送費がかかります。そして塩害により設備のメンテナンス費用なども。沖縄という場所は製造業はコストがかかり、向き不向きで言うと不向きな場所となります。

そのため、事業所が少なかったり、人件費にかけるコストがなかったりします。

この点で沖縄での転職を考える上で不安に感じる方もいらっしゃると思います。

しかし、製造業にとっては不向きな場所といえど、沖縄の風土や資源を活かした面白い沖縄の製造業が増えてきています。しかも、しっかりと成長もしています。

食料品製造業の出荷額は、観光客の増加などを背景に成長を続けたり、沖縄県が推進するDX・ものづくり支援事業などを活用し、積極的に設備投資や新しい挑戦を行う企業も少なくありません。

規模は小さくとも、未来への投資と挑戦が活発に行われている。
それが、沖縄の製造業の今の姿なのです。

沖縄だからこそ輝く!世界に誇るものづくり企業たち

ここでは、沖縄の風土と資源を活かし、独自の価値を創造している企業をいくつかご紹介します。 それぞれの企業で働くことの「意義」にも、ぜひ注目してみてください。

オリオンビール株式会社

沖縄の戦後復興と共に立ち上がり、県民の「誇り」を醸造する

<会社概要と歴史>
1957年、「沖縄の社会経済復興には第二次産業を興さなければいけない」という創業者の強い意志のもと、オリオンビールは誕生しました。以来60年以上にわたり、「県民ビール」として沖縄の食文化の中心にあり続け、人々の喜びのシーンに寄り添ってきました。そして2025年、県内製造業として初となる東証プライム市場への上場を果たし、沖縄から世界へ、新たな挑戦のステージへと踏み出しています。

<事業内容>
主力は「オリオン ザ・ドラフト」をはじめとするビール・発泡酒事業ですが、その領域は多岐にわたります。チューハイやソフトドリンクなどの飲料事業、さらにはホテル事業の運営まで手がけ、「沖縄の魅力」を多角的に発信しています。近年では、ビール製造で発生する副産物を家畜の飼料や食品開発に活用するなど、サステナブルな取り組みにも力を入れています。

<働く意義>
オリオンビールで働くことは、単に飲料を製造・販売するということにとどまらず、沖縄の「日常」と「誇り」を未来へ繋いでいく仕事です。
沖縄のお祝いの席には、必ずと言っていいほどオリオンビールがあり、県外に進学や就職をした人が、旅先の居酒屋でオリオンのロゴを見つけて誇らしい気持ちになる県民のアイデンティティとも言えるブランドです。
オリオンビールを通して沖縄という価値を日本、世界へと広げていくことを意義として働くことができます。

 

<オリオンビールの求人情報はこちら>

■新規事業開発担当(商品開発)
そのオリオンビールが沖縄発“総合酒類メーカー”への挑戦として様々な商品開発を行っています。ビール・RTDにとどまらない地域資源やブランド価値を活かした新たな事業アイデアの創出・検証・立ち上げを担うことができます。

既存事業とのシナジーを考慮しながら、沖縄発の価値を全国・世界に発信する事業開発を推進する方を募集しています。

「ザ・ドラフト」に続く、次なる沖縄の定番を生み出すのは、あなたのアイデアかもしれません。沖縄の豊かな素材をどう活かすか、どんな時に飲んで笑顔になってほしいか。マーケットを分析し、試作を重ね、まだ世にない一杯を創り上げます。

自分が手がけた商品が店頭に並び、人々の「おいしい!」という声に繋がった時の感動は、何物にも代えがたいやりがいとなるでしょう。

 

株式会社首里石鹸

沖縄の香りと記憶を紡ぎ、世界へと届ける急成長ブランド

<会社概要と歴史>
「香りひろがる。記憶よみがえる。」をコンセプトに、沖縄発のスキンケアブランドとして2016年に誕生しました。沖縄の植物や果物といった自然の恵みを活かし、製品にストーリーを込めることで、単なるコスメではなく「沖縄の記憶」を届けるという独自の価値を創造。観光客を中心に絶大な支持を集め、沖縄県内はもちろん、県外、そして海外へと急成長を遂げている、今、沖縄で最も勢いのある企業の一つです。

<事業内容>
沖縄の海底泥「クチャ」やアロエ、シークヮーサーなどを原料とした、手作りの洗顔石鹸、美容液、ハンドクリームなどを企画・製造・販売。香りや使い心地、そして沖縄の風景が目に浮かぶようなパッケージデザインにも徹底的にこだわっています。また、店舗でのスタッフによる丁寧な接客もブランドの魅力の一つであり、お客様との繋がりを大切にしています。

<働く意義>
首里石鹸で働く意義は、沖縄のまだ知られていない魅力を発掘し、新たな価値を与えて世界へ届けることです。「また沖縄に来てほしい」という願いを製品に込め、お客様が商品を使うたびに、沖縄の美しい風景や温かい人々との出会いを思い出してもらう素敵な体験をプロデュースする仕事です。

<首里石鹸の求人情報はこちら>

沖縄発スキンケアブランドの生産管理(課長候補/部長昇格を視野)

現在応募している職種として生産管理のお仕事があります。生産管理の仕事は、急成長するブランドの心臓部を担う、極めて重要なポジションです。
日々高まる需要に対し、「お客様をがっかりさせない」ために、品質を一切落とすことなく、安定的に製品を届け続ける体制を構築する。それは、職人の手作業の温もりと、効率的な生産システムを両立させる、いわば「アートとサイエンスの融合」です。

生産計画が、沖縄の工房から全国、そして世界へ、幸せの記憶を届け続けるバックボーンとなります。ブランドの成長を根幹から支えるという、大きな手応えと達成感を得られるはずです。

株式会社青い海

沖縄の海の恵みを食卓へ。食の「当たり前」を支える品質の守り手

<会社概要と歴史>
1973年、本土復帰に伴い自由に塩が作れなくなった沖縄で、「シマ(島)のマース(塩)を復活させたい」という強い想いから創業しました。以来50年、沖縄・糸満沖合約2,000mから取水した海水にこだわり、沖縄で最も長く愛される塩「シママース」をはじめ、食の基本を支える製品を作り続けています。その品質は家庭だけでなくプロの料理人からも高く評価され、大手食品メーカーも採用する、沖縄を代表する製塩会社です。

<事業内容>
看板商品である「シママース」のほか、沖縄の海水100%で作る「沖縄の塩 青い海」など、用途に応じた様々な塩製品を製造・販売。近年は環境問題にも真摯に向き合い、パッケージのプラスチック使用量を大幅に削減したり、CO2排出量を削減する新しい製造設備を導入したりと、サステナブルな企業活動にも積極的に取り組んでいます。

<働く意義>
株式会社青い海で働くことは、生命の源である「食」の根幹を支え、人々のすこやかな暮らしに貢献する仕事です。塩は、あらゆる料理の基本となる、なくてはならない調味料です。私たちの生活にあまりにも身近なため意識することは少ないかもしれませんが、その品質は、日々の「おいしい」を大きく左右します。同社の製品は、沖縄の豊かな海の恵みの結晶そのものです。

 

<青い海の求人情報はこちら>

■設備管理(課長職候補)

青い海における、設備管理の仕事は、50年続く「シママース」の品質と安定供給を、その根源から支える会社の生命線。沖縄の海水を汲み上げ、独自の製法で塩を精製するプラントは、まさに会社の歴史と技術の結晶です。
その設備が常に最高の状態で稼働し続けるよう、日々の点検、メンテナンス、改善を行います。機械の小さな異音に気づき、トラブルを未然に防いだあなたの仕事が、今日も日本中の食卓の「当たり前のおいしさ」を守っている。縁の下の力持ちとして、食文化の根幹を物理的に支えるという、大きな誇りを感じられる仕事です。

 

給与や規模だけではない。沖縄の製造業で得られる3つの「豊かさ」

もちろん、転職において年収や企業の規模も大切な要素です。しかし、沖縄でキャリアを築くことは、それとは別の尺度で測るべき「豊かさ」をもたらしてくれることを、沖縄Uターンを経験した私自身も感じています。

 豊かさ①:スケール(規模)より、インパクト(影響力)

比較的規模の大きな組織で、チームの一員として専門性を追求する働き方とはまた違う魅力として、一人ひとりの裁量が大きく、自分の仕事が会社の成長に与える影響をダイレクトに感じられます。事業の成長を肌で感じながら働ける「当事者意識」の高さは、沖縄の企業ならではの魅力です。

 豊かさ②:「仕事のための人生」から「人生のための仕事」へ

満員電車に揺られる長い通勤時間から解放され、休日は車を少し走らせれば美しい海が広がっている。そんな沖縄ならではのワークライフバランスは、何物にも代えがたい価値があります。家族との時間や趣味を大切にしながら、専門性を活かした仕事に集中できる環境は、あなたの人生をより豊かにしてくれるはずです。

豊かさ③:完成された市場ではなく、「未来を創る」やりがい

沖縄の製造業は、まだまだ発展途上の市場です。だからこそ、UIターン人材であるあなたが本土で培った経験やスキルが、業界の新しいスタンダードを創り、市場そのものを育てる力になります。0から1を、1から10を生み出すフェーズに携われる面白さと、地域経済の未来を担うという使命感は、成熟した市場では決して味わえない醍醐味です。

 

「30歳で沖縄へ」想いを実現したUターン転職ストーリー

ここで、実際に本土での経験を活かし、沖縄の製造業へUターン転職を果たしたAさんの事例をご紹介します。

Aさんは大学院を修了後、「30歳になったら沖縄に帰る」というライフプランを描き、専門性を高めるために本土の大手企業へ就職。そこで製造現場の管理や、専門的な機器分析のエキスパートとして着実にキャリアを積んでこられました。

いざ計画を実行に移そうとご自身で転職活動を始めたものの、「自分の専門性を最大限に活かせる企業がなかなか見つからない」という壁に直面。一時はUターンの夢を諦めかける状況でした。

その後、私たちにご相談いただいたことが転機となります。
弊社のコンサルタントがAさんのご経歴を詳しくお伺いし、感じたのは「その経験こそ、今の沖縄の製造業が必要としているものだ。活躍できる場はきっとあるはず。」ということでした。Aさんが持つ高度な分析スキルや新規プラント立ち上げ、部門間の折衝・調整の経験は、まさに沖縄企業の成長を加速させると考えました。

結果、Aさんのご経験が高く評価され、沖縄を代表する食品メーカーへの転職が実現しました。

Aさんのように、ご自身の経験の価値を沖縄の市場でどう活かせるか、一人で答えを出すのは難しい場面もあるかもしれません。しかし、あなたのキャリアを必要としている企業は、きっと存在します。

このエピソードが、沖縄へのUIターンを考えるあなたの勇気に繋がれば幸いです。

 

あなたのキャリアが、沖縄の新たな価値になる

沖縄の製造業は、観光需要の回復・拡大を背景に、今まさに変化と成長の時を迎えています。
そして、その未来を創るために、あなたの力を必要としています。

あなたがこれまで積み上げてきたキャリアは、沖縄の可能性をさらに広げるための、新しい価値そのものなのです。

インターネットの情報だけではわからない、沖縄での転職のリアルと可能性。 年収や条件だけでなく、あなたのキャリアにおける「やりがい」や「人生の豊かさ」について、一度私たちと話してみませんか?

まずはお気軽な相談から、あなたの沖縄での新しい一歩を一緒に考えていきましょう。

 


 

ウェビナーのお知らせ

レキサンでは、沖縄での転職を考えている方向けに、『沖縄で働くって何から始めたらいい?〜沖縄県でのキャリアの探し方とUIターンの実例紹介〜』というテーマでオンラインウェビナーを開催します。 沖縄にUIターンされた方のインタビュー動画をもとに、5つのセクションに分けてUIターン転職の流れや転職市場の動向などを解説していきます。

<ウェビナー概要①>

【開催日】 :11月1日(土)
【日時】  :9:00〜10:00
【対象者】 :沖縄県へのUIターン転職を検討している方
【費用】  :無料
【開催形式】:Google meet

<ウェビナー概要②>

【開催日】 :11月22日(土)
【日時】  :9:00〜10:00
【対象者】 :沖縄県へのUIターン転職を検討している方
【費用】  :無料
【開催形式】:Google meet
※当日ご参加いただけない場合でもアーカイブ配信をご用意しております。(当日分ではなく、過去の収録による動画の可能性もあります。) ※ウェビナーでは2024年に決定した最新の転職者事例もご紹介いたします。

<開催方法>

■オンラインウェビナー ※本ウェビナーはGoogle meetで実施します。Googleアカウントがなくても参加可能です。詳しくは、以下のリンクよりご確認ください。

<こんな方にお届けしたいウェビナーです>

「WEB検索では見つけられない沖縄本社の魅力的な企業や求人を知りたい」 「公開されていないハイクラス求人へのアクセス方法が知りたい」 「都市部でキャリアを積んだUIターン転職者の実例が知りたい」 本ウェビナーは、このような疑問や不安を解消し、UIターン転職を検討をするための情報収集の場になればと考えております。

<注意事項>

※本ウェビナーの受付は、当日の開始時間1時間前を締め切りとさせていただきます。 ※同業他社様の参加はご遠慮くださいますようお願いいたします。

<参加・申し込みフォーム>

   
【開催日】 :①11月1日(土)②11月22日(土)
【日時】  :9:00〜10:00
【対象者】 :沖縄県へのUIターン転職を検討している方
【費用】  :無料
【開催形式】:Google meet
又吉 勇斗 Matayoshi Yuto
国家資格キャリアコンサルタント
1994年、沖縄県沖縄市生まれ。高校まで沖縄で過ごし、山梨学院大学卒業後にオーストラリアへ留学。帰国後はHRベンチャー企業にて新規事業の立ち上げに携わる。 その後、株式会社リクルートに入社し、キャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーとして転職支援や中途採用支援に従事。 2025年に沖縄へUターンし、株式会社レキサンに入社。「子どもたちがちゃんと選択肢を持てる沖縄にしたい」―これが私の大きな目標です。趣味はラグビー観戦。家族・娘との時間を大切にしています。

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