沖縄で太るは本当?太りやすい3つの理由と対策方法
沖縄県の肥満率は12年連続で全国ワーストと知っていましたか?
「沖縄に来てから5キロ増えた」、「気づいたら体重が戻らなくなった」など沖縄での生活を始めた方もよくおっしゃいます。
なぜ沖縄では体重が増えやすいのか。
そして、どうすれば健康的な体重を維持できるのか。
この記事では、沖縄での生活でなぜ太りやすいのか、その理由と具体的な対策方法をお伝えします。
沖縄の肥満率は全国ワースト、その理由とは
沖縄県の肥満率の高さは、全国的にも突出しています。
2021年度県民健康・栄養調査では、20歳以上の男性の41.6%、女性の24.8%が肥満(BMI25以上)という結果が出ています。全国平均が男性33.0%、女性22.3%であることを考えると、その差は明らかです。
特に30〜50代の男性では約5割、つまり2人に1人が肥満という状況で、沖縄県の肥満率は12年連続で全国ワーストという記録が続いています。
これは沖縄県民だけの問題ではありません。県外から移住した人も、Uターンで戻ってきた人も、同じ生活環境に身を置くことで同様のリスクに直面します。
参照:
沖縄生活で体重が増える3つの環境要因
沖縄での体重増加は、個人の意思だけでは避けにくい、構造的な問題が背景にあります。主な要因は次の3つです。
要因1:高カロリーな食文化
沖縄の家庭料理は油脂を多く使います。 ゴーヤーチャンプルー、ソーミンチャンプルー、ポークたまごなど、毎日の食卓に並ぶ定番料理の多くが炒め物で、豚肉の脂身をたっぷり使うのが沖縄の伝統的な調理法です。
スーパーやコンビニの弁当・惣菜もボリューム重視の傾向があり、外食や中食に頼ると自然とカロリー過多になりがちです。
観光で楽しむ沖縄料理だけでなく、日常的に食べる家庭料理にこそ、体重が増えやすい理由があります。
要因2:車社会による運動不足
沖縄では歩いて10分のところも車で移動するのが一般的です。道路や街の構造が車社会を前提に設計されているためです。
また、年間を通して紫外線が強く、夏場は高温多湿で熱中症のリスクも高いため、日中の屋外での運動は避ける傾向にあります。
県外で電車通勤をしていた方の場合、駅まで歩く、乗り換えで歩くなど、自然と1日8,000歩程度は歩いていたものが、沖縄では車通勤になることで1日の歩数が2,000〜3,000歩に激減するケースが多く見られます。この運動量が下がるのは、太ることに直結します。
要因3:社会的な繋がりによる食事機会の多さ
沖縄には「模合(もあい)」という職場や地域の仲間との定期的な集まりがあり、飲み会の機会が多くなります。
また、運転代行が普及しているため、終電を気にせず時間を気にせず長居しやすく、お酒と揚げ物や炒め物などの高カロリーなメニューを囲む時間が長くなりがちです。飲み会の機会が続くことで、カロリー収支のバランスが崩れやすくなります。
体重管理に成功するための3つの対策
沖縄という環境で体重管理を成功させるには、環境に合わせた具体的な対策が必要です。
ここでは、沖縄の環境に合わせた実践的な3つの対策方法をご紹介します。
対策1:通勤時間の変化を運動習慣のきっかけにする
沖縄へのUターン転職や移住で、通勤時間が短縮されるケースは少なくありません。
この空いた時間を、運動習慣の確立に活用することが効果的です。
具体的には、業務終了後にジムに通う、早朝の時間を活用してウォーキングやランニングを行うなどの方法があります。
成功のポイント:
- 職場や自宅から通いやすい施設を選ぶ
- まずは週1回から始め、徐々に回数を増やす
- 継続できるペースを見つけることを優先する
運動習慣を確立することで、飲み会の機会があっても体重をコントロールしやすくなります。
弊社の従業員には、通勤をランニングで出勤することにより、運動習慣を定着させている社員もいます。事務所にシャワールームがありますので、着替えを持参して通勤しています。
対策2:昼食を手作り弁当にしてカロリーをコントロールする
外食や社食ではカロリーオーバーになりがちです。昼食を手作り弁当にすることで、1日のカロリー収支を管理しやすくなります。
具体的な工夫:
- ゴーヤーチャンプルーを作る際は豚肉の量を減らして豆腐を増やす
- 油の量を通常の半分にする
- 外食で沖縄そばを食べる際は大盛りを避ける
- 脂身の多いソーキではなく本ソーキを選ぶ
地元のスーパーでは、ゴーヤー、島らっきょう、もずくなどの沖縄の食材が手に入ります。これらは栄養価が高く低カロリーなので、日々の食事に積極的に取り入れることで、自然とバランスの良い食生活が実現できます。
飲み会がある日は昼食を軽めにするなど、1日トータルでのカロリー管理を意識することが重要です。
対策3:運動習慣が途切れても、すぐに次の方法を試す
長期的な体重管理において最も重要なのは、「完璧を求めない」ことです。
ジム通いが続かなくなった、ランニングに飽きてしまったというのは、誰にでも起こりうることです。重要なのは、そこで諦めるのではなく、別の方法を試すことです。
沖縄ならではの運動方法:
- 早朝(5時〜6時)や夕方(18時以降)のウォーキング
- 週末のマリンアクティビティ
楽しみながら全身運動ができるマリンアクティビティは、運動というより趣味として長く続けられると思います。
「今の自分が続けられる運動」を見つけることが、長期的な体重管理の鍵となります。
沖縄県が進める肥満対策も活用する
個人の努力だけでなく、沖縄県も肥満対策に取り組んでいます。
県は「健康おきなわ21(第3次)」という健康増進計画を策定し、肥満対策を重点課題としています。各地でマラソンやトライアスロン、「ひやみかちウォーク」などの県民参加型イベントが定期的に開催されており、移住者やUターン者も気軽に参加できます。
こういった地域のスポーツイベントを活用することも、体重管理を成功させる一つの方法です。
実際、私たちレキサンのコンサルタントの中にも、マラソン大会に参加する者、出勤前のランニングを習慣にしている者もいれば、沖縄ならではのマリンアクティビティを休日の趣味として楽しんでいる者もいます。それぞれが続けられる方法で、運動を取り入れています。
まとめ
昼食のカロリー調整、運動を続ける、続かなくなったら別の方法を試すなど日々の小さな工夫を積み重ねることが、長期的な体重管理につながります。
沖縄での体重管理に悩む方は少なくありませんが、適切な対策によって十分にコントロール可能です。
皆様が沖縄で理想とするライフスタイルを実現できるよう、全力でお手伝いさせていただきます。沖縄での転職や移住について不安や疑問がある方は、お気軽にご相談ください。