私の沖縄Uターン転職体験記~移住決定後の事務手続き編~
みなさん、こんにちは!
株式会社レキサン(リージョナルキャリア沖縄)の城間です。
高校生ぶりに旧盆を沖縄で過ごし、道じゅねーのエイサーや全島エイサーまつりを観に行き、最近はよく夜ふかしをしてる我が家です。子どもがエイサーにハマり、唐船(トウシン)ドーイを流せば勝手に踊りだす日々を送っております。上の子が幼稚園の工作で作ったパーランクーと大太鼓で朝起こしてくれます(最悪の寝起きです…笑)。
さて、前回は沖縄へのUターン転職に向けた『私の沖縄Uターン転職体験記~引っ越し費用を全公開~』をお伝えしました。今回は、沖縄へのUターンが決まった後に必要な事務手続きについてお伝えします。
引越の手続きはもちろん、保育園探しや車の購入など慌ただしくいろいろな手続きが発生します。内定が出てからは、前職での昼休憩時間を事務手続きに費やしていました。
移住決定後の事務手続き一覧
内定が出て移住が確定すると、必要な手続きがたくさん発生します。現職の退職交渉や引き継ぎと並行しながらになる方がほとんどなので、先に整理しておくとよいかと思います。
特にお子さんがいると保育園・幼稚園探しの手間もあるので、ぜひ参考にしていただきたいです。
□現職の退職交渉、転職先との調整
□引っ越し手配
□新居探し
□保育園探し
□車探し
□移住計画の策定(航空券など)
□住民票異動などの行政手続き
□移住直後と転職先への入社前準備(通勤・スーツの用意)
などなど
それでは1つずつ見ていきましょう。
現職の退職交渉

沖縄への移住・転職が決まったら、まずは現職との退職交渉が始まります。
「立つ鳥跡を濁さず」を大前提として、引き継ぎを考慮して円満退職を念頭に退職日を相談しましょう。いきなり「来月退職します」と退職届を突きつけるのは好ましくないので、可能な限り現職に迷惑をかけないように、マニュアル作成や後任者への引き継ぎ期間をしっかり確保するのがおすすめです。
有給消化もあると思いますので、転職先とも相談のうえ、余裕をもって現実的な退職日の設定をしましょう。
転職先への入社日は、概ね内定から2~4ヶ月が目安かと思います。仮に半年以上空いてしまうと、採用状況に変化があったり、他の候補者でいい人がいた場合はそちらを優先したいと企業側は考える可能性があります。
現職になるべく迷惑をかけず、なおかつ転職先の心象が悪くならない退職日・入社日を決めるようにしましょう。
引っ越し手配
退職交渉と並行して、現在の住まいの退去通知をしましょう。
ほとんどの場合は1ヶ月以内の退去通知かと思いますが、まれに2ヶ月の契約もあるので、契約時の書類を確認しましょう。沖縄移住はなにかと費用がかさむので、退去費用の算定方法も確認するのがおすすめです。
また、引越し業者との契約も進める必要があります。冷蔵庫や洗濯機(特にドラム式)などは、業者によっては沖縄への配送が難しいケースも。移住経験のある友人や知り合いなどにも確認し、どの業者がおすすめかを聞くのがいいと思います。
私は、友人からのおすすめもあって、パンダマークでお馴染みの引越し業者に依頼をしました。料金は50万円弱かかりましたが、クオリティは申し分なく、年末にも関わらず快く対応してもらえたので、大手の引越し業者を選んで結果的にはよかったなと思っています。
ハイシーズンでの引っ越しは枠がない可能性もあるので、転職が決まったら最優先で進めるべきなのが引越し業者の選定かもしれません。
特にお子さんがいると、荷造りに割ける時間がなかなか取れないので、友人に子守をしてもらうなどして、引っ越し1週間前くらいに一気に進めるのがいいと思います。
私は、妻とともに子どもを寝かしつけてから夜中に作業を進めたので体力的にけっこうしんどかった思い出があります。
新居探し
転職先が決まると、必然的に通勤可能な距離にあるマンションを探すことになるかと思います(転職前提で住宅ローンを組むのは難しいケースがほとんど)。
那覇市や浦添市、南風原町、特にゆいレール沿いなどのアクセスが良い地域は、マンションの空きがあまりないので、新居探しはとにかく最優先で進めるのが得策です。内見を検討している間に先を越されたという話もよく聞くので、不動産会社と相談しながら進めましょう。
私は高校の友人が不動産屋で働いていたので、その友人に相談をし、内見はオンラインでビデオ通話をしながら実施してもらいました。
【参考情報】
お子さんの年齢にもよりますが、高校受験も考慮して新居を探すのがお勧めです。沖縄の県立高校は、校区外の生徒を10%以内までしか入学させてはいけないという制度があります(進学する科によります)。移住後に「校区を考慮して引っ越す地域を決めておけばよかった…」と後悔しないよう、最新の状況を事前にしっかり調べておきましょう。
▼参考はこちら
校区選びについて「全日制課程普通科の通学区域」(2025年9月現在)
また、沖縄の家賃相場については、那覇市や北谷町、宜野湾市などは東京にも見劣りしないくらい高額なので、転職活動と並行しながら、現実的に住めそうな地域を事前に候補としてピックアップしておくと良いと思います。
私は南城市に住んでおり、東京の杉並区に住んでいたときに比べると家賃はかなり安くなりました。車通勤かバス通勤かにも左右されますが、那覇市や浦添市に住まなくても、意外と通勤はなんとかなるので、転職先での給与にあわせて家賃相場・地域を選定しましょう。
こちらの記事の「Q3.沖縄の家賃相場は?」で家賃相場を解説しているので、一度見てみてください。
【2025年最新】沖縄移住Q&A:よくある質問まとめ〈引っ越し・生活編〉
沖縄の通勤事情
沖縄の通勤について、車通勤にするかバスまたはモノレール通勤にするかを早めに決めておく必要があると思います。
車を夫婦それぞれ1台持つか、家族で1台にするかによって変わりますが、仮に那覇市への通勤の場合は、駐車場探しがかなり大変です。月極駐車場の空きはほとんどなく、県内大手企業でも、バス通勤を前提として交通費を支給している企業が多くあります。
駐車場探しについても、会社が手配するのではなく、社員自らが探さないといけないケースがほとんどです。駐車料金はバス代の支給でおおよそ相殺されるので自己負担はほぼ発生しませんが、早めに空き状況を確認しておきましょう。
私たち夫婦は勤務先がかなり近いので、行きは子どもを保育園に送って私の会社に向かい、そこで私が降りて妻は自分の会社に向かい、近くの駐車場に停めています。月極駐車場の空きがないので、近くのスーパーの駐車場を1日1,000円で利用しています(時間貸しの駐車場はたくさんあるのでなんとかなっています)
保育園・幼稚園探し
お子さんがいる場合は、転園先の保育園・幼稚園探しがマストです。新居が決まらないとなかなか決められないので、同時並行で探す必要があります。
認可保育園の空きはなかなかないので、認可外保育園も視野に入れて探すのがおすすめです。認可外に入れながら、認可の空きを待つ方が多い印象です。
私が住む南城市では、自宅の近くに空きがなかったので、上の子は与那原町の私立認可外幼稚園、下の子は南城市の私立認可外に入れています(来年からは下の子も上の子と同じ幼稚園に転園予定)。
候補となるすべての保育園や幼稚園の見学に行けるのが理想ですが、なかなかそれも難しいので、もし友人や知人がいれば口コミや評判を参考に決めていくのがいいと思います。もしいない場合は、弊社などの転職エージェントに相談してみてください。
また、引越し前でも保育園・幼稚園の申請はできるので、各市町村の保育課に問い合わせて申請に必要な書類を確認しておきましょう。
車探し
沖縄での生活に自家用車の確保は欠かせません。
私は、車の選定のために沖縄に来る期間的な余裕がなかったので、ひとまず東京で中古車を探しました(いったん現状は1台)。東京で探す方が選択肢が多かったのも理由の1つです。
引越し費用が嵩んだこともあり、自動車ローンを組んだのですが、ここで留意点があります。
金融機関の自動車ローンは審査に時間がかかるのと、これから転職をする人に融資はなかなかしてくれません。
私は、販売店(自動車メーカー)のローンを利用して車を購入しました。ただ、金利がかなり高いので、沖縄に来てからダメ元で地元の金融機関に自動車ローンの相談したら審査が通ったので借り換えに成功しました。
また、実家近くに住んでいるので、車庫証明も実家で申請できました。賃貸の場合は、管理会社に車庫証明を発行してもらうのに数万円の保証金を収めないといけないので、その点も注意が必要です。
移住計画の策定(航空券など)
引っ越しに向けての段取りも決めておかなければいけません。
東京から沖縄に荷物を送るのは基本的に船便になるので、概ね10日間かかります。
沖縄でスムーズに新生活を始めるためには、以下の2パターンが考えられます。
・現住地でギリギリまで生活し、沖縄で荷物到着まで数日間ホテルで過ごす
・荷物発送後に現住地でホテル生活をし、荷物が届く日に沖縄に来て新居ですぐに生活を始める
航空券やホテルの手配はもちろん、現職の退職前後や移住前後に送別会を開いてもらう機会もあると思いますので、そのあたりも考慮して移住計画を立てましょう。
私は、先述の通り実家近くのマンションを賃貸しているので、最低限の日用品などを購入・実家やきょうだいから拝借して、すぐに新居で生活をして荷物の到着を待ちました。また、幸いにも車を実家から1台借りられたので、納車までの期間も移動はなんとかなりました。
沖縄出身の方は、ご両親やきょうだいにも手伝ってもらうと、引っ越しの負担はかなり軽減できるのではないかと思います。私は、運良く兄と姉も実家近くに住んでいるので、お願いして、たくさんサポートしてもらいました。
ちょっと余談ですが、航空券について、犬猫はともかく、小動物を飼っている方は航空会社選びにも注意が必要です。詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
私の沖縄Uターン転職体験記~引っ越し費用を全公開~
※「航空券代」の項目で触れています
【参考情報】
ちゅらっとターン交通費補助金
県外在住者が沖縄県内での就職活動にかかった交通費・宿泊費の一部(上限5万円)を最大3回補助する制度です。
住民票異動などの行政手続き
引っ越し先が決まり、いざ移住の日が近くなると、住民票の異動(転出届・転入届)など、さまざまな行政関連の手続きが発生します。
列挙すると…
・転入届、転出届
・マイナンバーカードの異動届
・子ども医療証の異動届
・保育園の転園届
・郵便局の住所変更
・その他、各種民間サービスの住所変更(Amazon、金融機関、生命保険など)
などなど
おそらくもっとあると思いますので、しっかり調べて、役所窓口にもあらかじめ相談しておくことをお勧めします。
上記の手続きは、移住ぎりぎりにならないと手続きができないことも多く、他のことで忙しくばたばたしているときに行わなければいけません。
そのため、行政関連の手続き以外で、早めに対応できることはなるべく早めに済ませておくのが、移住直前に焦らない秘訣だと思います。
移住直後と転職先への入社前準備(通勤・スーツの用意)
移住直後と転職先への入社前準備について、私の経験をもとにお伝えします。
まず、転職先での仕事が始まるまでに家のことを片付けておくのはマストです。
沖縄移住に関わらず、転職先への入社直後はなにかと疲れてしまうもの。家に帰ると、とりあえず翌日に備えて「少し横になってから…」と目を閉じた瞬間、起きたら翌朝になっていることは想像に難くありません。
入社前に可能な限り荷解きは済ませておき、転職先への順応と体力回復に努めるのが得策です。
他にもいくつかやるべきこととして、
・新居家具の用意
・スーツなどの準備
・通勤のシミュレーション
が挙げられます。
新居家具の用意については、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどのネット通販の利用を考えているのであれば、甘く見てはいけません。沖縄は東京と違って1~2日で荷物は届きません。物によっては1週間近くかかることもザラです。前もって注文しておかないと困ることになります。
また、通勤のシミュレーションも重要です。車通勤の場合は“バスレーン”、バス通勤の場合は定刻通りに着かないことを認識して、現実的な通勤時間を考えなければいけません。
特に、バスは近年、減便をする会社が相次いでおり、利用する会社によりますが、私が利用しているバスは私が高校生のときと比較して半分くらいになっているのではないかと思います。
転職先への入社までに、一度は平日に通勤経路を確認しておくようにしましょう。私は、親に「沖縄のバスは本数減ってるからちゃんと確認しておいてね」と言われたにもかかわらず、「なんとかなるだろう」と考えて、前日に自宅近くのバス停を1つずつ見て回ったりしました…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
内定後は、退職交渉や引っ越し手続き、新居の手配、保育園・幼稚園探し、車の手配、各種変更手続きと、同時並行のタスクが一気に発生します。
大切なのは「優先順位を決めて、早めに動く」こと。特に、引越業者の確保と新居・保育園探しの見通しを立てるのは最優先に据えるとスムーズです。
今回の記事が沖縄移住に向けての抜け漏れ防止のチェックシートとして役立てていただければ嬉しいです。ご状況に合わせた具体的な段取りやエリア選定のご相談も承っています。
沖縄での新しいスタート、一緒に整えていきましょう。ぜひ次回もお楽しみに!
ウェビナーのお知らせ

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【開催日】 :10月4日(土)【日時】 :9:00〜10:00
【対象者】 :沖縄県へのUIターン転職を検討している方
【費用】 :無料
【開催形式】:Google meet
<ウェビナー概要②>
【開催日】 :10月18日(土)【日時】 :9:00〜10:00
【対象者】 :沖縄県へのUIターン転職を検討している方
【費用】 :無料
【開催形式】:Google meet
