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皆さんこんにちは。
株式会社レキサン(リージョナルキャリア沖縄)の長濱です。

沖縄ではすっかり梅雨が明け、夏らしい陽気ですが湿度は相変わらず高いです!県外から移住された方から、想定外の湿気で冬物がカビてしまったという話もよく聞きます。
先日は除湿器が2〜3日で満水になり、沖縄の湿気の凄さを感じている今日この頃です。

さて、そんな日常の中でも、仕事や家事、子育てとのバランスに悩む方も多いのではないでしょうか。

今回は、沖縄セルラー電話株式会社にご入社された新屋さんと行った対談の中で、「両立」や「キャリア」について自分なりに感じたことをお届けします。対談内容だけではお伝えできない、新屋さんの当時の転職活動の様子も詳しく整理しながら、働く女性とキャリアについて考えていきたいと思います。

 

新屋さんとの対談記事はこちら

キャリア継続のポイントは「完璧を手放す」働き方

今や夫婦共働き、子育ても仕事も分担して取り組む家庭が増えてきました。その一方で、ストレスを抱えたり、誰にも相談できない方も多いのではないでしょうか。

4児の母でありながら、未経験の営業職に転職を成功させた新屋景子さん。彼女の沖縄セルラーへの転職支援と今回のインタビューから、一見すると完璧なキャリアウーマンと見られがちな彼女の人間らしさや人生観に触れて、“自分らしく生きる”ヒントをいただきました。
「完璧じゃなくていい」「100%を目指さなくてもいい」

そんな彼女の言葉が、子育てをしながら働く女性たち、同じように子育て中の男性たち、そして今悩んでいる誰かの背中を少しでも押すことにつながれば幸いです。

「両立」を目指さなくていい?

皆さんは、仕事と家事・子育ての「両立」という言葉に、プレッシャーを感じたことはありませんか?
学生時代の文武両道や現代の「家事」と「仕事」の両立。

なんだかいつの間にか、周りの人たちの価値観に自分自身をあてはめて、「家でも完璧に」「仕事も完璧に」と「完璧」を目指している。
そんな理想を追い求めるあまりに、プレッシャーを感じたり、しんどくなった経験がある人も多いのではないでしょうか。

私自身、過去を振り返ると一人目の子どもが生まれた後に「良い旦那さん、お父さんにならなければ。」と力むあまり、しんどくなった時期がありました。

沖縄県那覇市に暮らす新屋景子さんは、国家公務員、広報、財務契約業務など多様なキャリアを経て、未経験から営業職へ転職されました。

現在はKDDIグループの沖縄セルラー電話株式会社で活躍されています。

沖縄を代表する企業に4児の母でありながらバリバリ働かれている彼女から色々お話を伺うと、「両立は100点でなくていい」「自分の人生は自分が主役」という、しなやかな信念が感じられました。

なぜ「両立」は完璧でなくていいのか

「両立」という言葉に、私たちはどこか“完璧”を求めてしまいがちです。仕事も、育児も、どちらも100点でなければいけない。そんな風に思い込んで、自分を追い詰めてしまうことはないでしょうか。
新屋さんは、この「両立」という言葉そのものに違和感を感じていました。

「よく4人のお子さんの子育て・家事をしながらセルラーの仕事と両立できますね!」と尋ねると、新屋さんは笑顔でこう語ってくれました。
「両立なんて、目指していませんよ!仕事と家庭は“足して100点”になればそれでいいと考えてます!」
そんな考え方が、忙しい毎日の中で自分を救ってこられたそうです。

育児と仕事、どちらも大切なこと。でも、そのバランスの取り方は人それぞれで100対0でもいいし、30対70でもいい。日によって変わってもいい。
「今日はもう無理」と思ったら、あえて頑張らない選択をする。
この柔軟な考え方が新屋さんの強みであり、長期的なキャリアを支える原動力になっているのだと感じました。

働くことに全力だと、家庭であったり、自分自身のケアが疎かになってしまうことは誰にでもあることだと思います。だからこそ、どこかで割り切って考えることは大切なのかもしれません。

また、彼女の「無理をしない」「自分のケアを大切にする」というスタンスも大きいように思えます。リフレッシュのためにマッサージに行き、友人とご飯に行き、好きなポッドキャストを聴く―——そのひとつひとつが、自分を整える大切な時間であり、それがあるからこそ子どもにも仕事にも、明るく前向きに向き合えておられます。

子どもがいるからこそ働ける|自分軸で築く沖縄でのキャリアのかたち

沖縄セルラー電話への転職を考え始めたとき、新屋さんは営業経験ゼロ。

国家公務員や調達・契約業務といった堅実なキャリアはあったものの、「前に出て人と話す」仕事は未知の領域でした。

それでも「営業職ってどうなんでしょう?」と相談してくださったのが、一つの大きな転換点でした。
この「まず聞いてみる」「まず動いてみる」という姿勢こそ、新屋さんの原動力であり、多くの人が見失いがちなスタートラインです。

私たちはよく、「できること」や「得意なこと」から選択肢しがちです。そして「やったことがない」「向いていないかも」という理由で、新しい可能性を閉ざしてしまいます。
でも、新屋さんはそうしませんでした。

私自身、レキサンに入社する前は営業職未経験でしたが、面接に落ちることも、合格することも経験し、「未経験でも挑戦できるんだ」と実感してきた過去があります。

だからこそ、転職希望者の方が未経験であっても、これまでのご経験やお人柄から再現性を見出せる場合は「一緒にチャレンジしましょう」と背中を押したい気持ちがあります。

恥ずかしながら新屋さんに言われるまで、私の中には「セルラーの営業職」という選択肢はありませんでした。ご本人の「自分でもいけますか?」という問いから改めて考え直し、企業分析や職種の整理をはじめました。

書類の見直しや面接対策などを二人三脚で進めていくうちに、新屋さんの「未経験だけどいけるかな」という不安は「この仕事やってみたい」という前向きな思いへと変化していきました。

未経験でもキャリアは繋がる

「これまでの経験が、今の営業職にどう活きているのか?」
最初は新屋さんご自身も、気づかれていませんでした。

面接対策を通して過去の職務経験をヒアリングしていくと、お互いに気づいたことがあります。それは「すべてがつながっていた」ということでした。

新屋さんのキャリアは、

  1. 大学時代の不動産窓口でのアルバイト(実はそこで個人の営業経験を積まれていた)
  2. 大学ご卒業後、国家公務員としての法務・監査業務、観光・広報分野でのイベント運営
  3. 情報発信、大学法人での契約・調達・財務業務

と、多岐にわたります。

一見、営業とは無関係に見える経歴ですが、それぞれの現場で「調整力」「対話力」「実行力」「創意工夫」を積み重ねてきた経験は、営業マンに必要な素養そのものでした。たとえば、次のような2点です。

・公的な場(行政機関や大学など)での折衝経験
 →自治体とのやりとりが必要なBtoB営業において絶大な安心感をもたらす

・異なる部門や関係者との調整経験
 →プロジェクトを進める際の「巻き込み力」や「段取り力」として活きる

入社後に「前職では当たり前だったことが、今の職場では重宝される」。これは、異業種転職者がよく口にする言葉ですが、新屋さんの事例はまさにその典型例でした。さらに、

「過去のキャリアが“無駄”だったことなんて、一つもない」
そう彼女が言えるのは、培ってきた職場経験もさることながら、これまでの仕事で「違和感」があったら素直にアクションし、
「この会社、職場は自身のやりたいことなのか?」
「今の自分の望む働き方、志向にあっているのか?」
「成長できているのか?」
と、自分自身の感情や違和感に誰よりも耳を傾け、周りにも相談しながら自分に合う選択肢を繰り返してきた結果が今につながっているからだと感じました。

「周囲に求められる姿」ばかりを気にしていては、こういった自分の中の違和感にきっと気づきづらくなるでしょう。この姿勢はとても素敵だと思いました。

子どもがいるからこそできる働き方

「子どもがいるからこそ、私は働けている」。
そう語る新屋さんの言葉は、一般的なイメージとは少し異なるかもしれません。

多くの人が「育児=仕事の制約」と捉えがちな中で、新屋さんはそれを“働く動機”に変えてきたのです。
特に第一子を出産した頃、彼女は「家にこもって子どもと2人きりだと、気持ちが滅入ってしまうタイプだ」と気づきました。

外に出て働くことで、家庭の役割とは異なる「自分自身の価値」に気づく。逆に、仕事でのストレスは家庭で癒される。このバランスこそが、新屋さんにとっての理想的な「働き方」でした。

さらに、子どもがいるからこそ自然とスイッチの切り替えができ、時間の使い方にもメリハリが生まれて、結果的に子どもたちの存在が「仕事の質」も高めてくれている——そんな実感があるそうです。

もちろん、物理的・精神的な負荷は大きいでしょうが、新屋さんは「無理をしない」「自分を整える」を大切にし、家族や親戚の支援、職場の理解といった“巻き込み力”を駆使して、日々を前向きに積み重ねておられます。

 

まとめ:“未経験でも、子育て中でも”——あなたの未来に制限はない

新屋さんのキャリアチェンジが証明しているように、経験の有無やライフステージは挑戦の足かせにはなりません。むしろ 、

■未経験だからこそ 培ってきたスキルや視点が新しい職場で輝く
■子育て真っ最中だからこそ 時間管理力や切り替え力が強みになる

そんなプラス面が、沖縄という自ら掴んだ次のフィールドでいっそう生きることを、彼女は体現してくれました。

「完璧じゃなくてもいい。100点を目指さなくてもいい」

この言葉に背中を押されたのは、私だけではないはずです。

あなたのキャリアは、今日からでも描き直せます。

まずは「やってみたい」を声に出すことから。わたしたちはその一歩を全力でサポートします。沖縄で、子育てもキャリアもあきらめない転職。いっしょに考えてみませんか?

私たちレキサンは、あなたの沖縄移住・転職のご相談をいつでもお待ちしています。

 


当社が運営しております、リージョナルキャリア沖縄に【リージョナルHERO】という転職を成功させた方のエピソードを載せた記事を紹介しています。

■新屋景子さんの転職成功者インタビュー
子育てもキャリアも諦めない。4児の母が未経験の営業職へ転職成功。はこちらより↓
よろしければご一読ください。

リージョナルHERO 転職、転職エージェント

この記事を読んでいただいた皆さまの中で、「沖縄を良くしたい」「大好きな沖縄で思いっきり働きたい」という方は、ぜひお話を聞かせてくださいませ!理想の沖縄転職に向けて全力でサポートさせていただきます。

長濱 雅徳 Nagahama Masanori
コンサルタント
沖縄県那覇市生まれ。神奈川大学卒業後、教育関連の仕事に従事。東日本大震災をきっかけにNPO法人カタリバへ入社。岩手県をはじめ、東京や島根で経験を重ねる。結婚・出産を機に沖縄にUターンし株式会社レキサンに入社。3児の父であり、趣味は料理。レシピ動画を参考に作った料理は家族からも高評価である。

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